北洋銀行と札幌銀行の持ち株会社・札幌北洋ホールディングス(HD)は二十五日、二〇〇八年三月期連結決算の速報値を発表した。経常利益は前期比19・4%減の四百八十七億円、純利益は同11・4%減の二百八十億円で、五年ぶりの減益となる見通し。一般企業の売上高に当たる経常収益は同7・0%増の二千百九十四億円。
本業のもうけを示す連結コア業務純益は同11・3%減の五百十一億円。信用コストは低下したが、サブプライム問題を契機とする株価下落が響き、有価証券等関係損益が前期から半減。合併コストもかさんだ。有価証券評価損益は前期の千六十四億円の含み益から、七百九十三億円の含み損へ落ち込んだ。
これに伴い連結自己資本比率は前期より1・4ポイント低下し、9・2%程度になる見込み。不良債権比率(部分直接償却後)は0・2ポイント低下の2・9%となり、国内地銀最低水準を維持している。
二行合算ベースでの資金量と預かり資産の合計残高は同2・9%増の七兆千六百十三億円で、貸出残高も同4・4%増の四兆八千二百三十億円と伸ばした。単体では北洋銀はコア業務純益が四百二十六億円、経常利益が四百三十一億円、純利益が二百五十億円。札幌銀行はコア業務純益が五十二億円、経常利益が五十五億円、純利益は三十二億円の見通し。
一方、今期から業績連動配当金を導入したため、減益にもかかわらず年間配当金は前期比一・六倍の一万六千円となる見通し。
(北海道新聞より引用)
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