2008年4月18日金曜日

青函トンネル、札幌五輪とまちづくり… 記録映画の台本を道文学館に寄託 札幌の森さん(04/17 01:40)

北海道放送映画(通称・HBC映画社=現HBCフレックス)の元役員でシナリオ作家の森道夫さん(73)=札幌市清田区北野=が、自ら制作した一九六〇年代以降のノンフィクション映画(一部テレビ番組)を中心に、当時の台本百九冊を札幌・北海道文学館(中央区中島公園)に寄託した。自衛隊、札幌五輪、北海道の自然など分野は広く、当時の時代の空気に触れることができる。
 森さんは五五年に北海道放送映画に入社。在籍四十年の間に、主に16ミリの記録映画のシナリオを担当し、約四百冊の台本を自宅に残していた。このうち資料価値のありそうな百九冊を北海道文学館へ移した。
 最も古いものは六三年の広報・観光PR映画の台本で、外務省情報文化局の「冬の楽園」(三十分)、信漁連の「しんれん」(二十分)など四本。
 このほか青函トンネル建設期成会が作った「青函トンネル」(六四年、二十分)、防衛庁広報映画でベトナム戦争のさなかに現地をロケした「アジア諸国の国防」(六九年、三十分)、広報映画「さっぽろオリンピックと街づくり」(七一年、四十分)などがあり、フィルム映像が大きな影響力を持っていた時代をほうふつとさせる。
 森さんは「映画はシナリオが命。記録映画を作ってみたいという若い人たちに役立ててもらいたい」と話し、寄託を受けた北海道文学館の平原一良・専務理事は「記録映画の台本は、言葉遣い一つとっても、その時代を反映した貴重な資料。希望者には公開していきたい」と歓迎している。
 これらのシナリオに基づく映画の一部は、HBCフレックスで無料で視聴できる。同社(電)011・521・6135。

(北海道新聞より引用)

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