2008年3月11日火曜日

札幌の小川監督、地球岬でロケ 環境問題もテーマ 22日夕張で上映

世界最大規模の独立系映画の祭典「サンダンス映画祭」(米国)の短編部門で今年、優秀賞を受賞した札幌の映画監督、小川亮輔さん(27)が九日、室蘭市内の地球岬とトッカリショで短編映画「私からの手紙」の撮影を行った。北海道の新しい魅力を伝える作品として、二十二日に夕張で上映される。
 小川監督は、明治期の札幌の遊郭を舞台にしたミュージカル映画「花魁(おいらん)ノ詩(うた)」で、日本人として初めて同映画祭で入賞。「私-」は、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」(十九-二十三日)期間中に開催されるセミナーに出品する。他に二人の若手映像作家が札幌と夕張を舞台に、映画を製作している。
 「私-」は環境汚染などにより、地球上で二人きりになった近未来の男女が主人公のラブストーリー。浜辺に流れ着いたごみを小道具に使い、環境問題もテーマにしている。
 トッカリショの入り江で行われた撮影では、奇岩や絶壁を背景に、小川監督が鋭い視線で役者の動きを追った。映画の長さは十分程度で、監督と二人の役者を入れてもスタッフはわずか十人だったが、撮影現場は熱気に包まれていた。撮影は同日で終了した。
 プロデューサーの江口彰さん(32)は「ユニークな地形が続く室蘭の風景は撮影にうってつけでした」と話していた。

(北海道新聞より引用)

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