2007年7月27日金曜日

厚田で増える別荘用地 「除雪、ごみ処理など行政サービスを」 石狩市、対応に苦慮

 【石狩】市が厚田区の海ぞいの傾斜地や山林十数カ所で進む別荘向けの“ミニ宅地”の開発に頭を痛めている。宅地はいずれも市街地から離れているが、ここ数年、定住者が増え、除雪やごみ処理など行政サービスの提供を求める声が出てきかねないからだ。開発に法的な規制をかけるのは難しく、市は「今の段階では居住者に市街地並みの行政サービスの受けられない場所だと理解してもらうしかない」と話す。
 厚田区で家庭菜園付きの宅地の開発・販売が始まったのは、旧厚田村時代の一九九三年ごろ。南部の聚富や望来は札幌市中心部から車で約一時間半と近く、海に面した高台から見える夕日が美しいことから、地元の不動産業者が週末に家庭菜園を楽しむ別荘用地として売り出した。
 当初は夏の別荘として利用する人がほとんどで、定住する人はごく少数だった。しかし、旧・厚田村が石狩市に合併した二年ほど前から開発がさらに進み、市によると地元や札幌の不動産会社、少なくとも七社が十数カ所を別荘用地として販売。札幌や道外から約八十人が移り住み、家やコテージなどの建築物も三百二十軒を超すという。
 これらの宅地は、国土法で自治体への宅地開発の届け出義務が生じる一ヘクタールを超えないように造成。厚田区は全域が都市計画法の区域外のため、同法の規制もなく、開発は事実上野放し状態だ。
 市が苦慮しているのは、除雪やごみ処理など行政サービスの提供をどうするか。別荘用地は市街地から離れた山林や海沿いの傾斜地にあり、ごみ収集車や消防車が通行困難な場所も多い。市は財政難で行政コストの削減に取り組んでいる時期だけに、見過ごせない問題だ。
 市によると、住民が直接市にごみの収集や除雪をするよう求めてきたことはないが、昨年十月に石狩市のごみ収集が有料になってから、開発業者からはごみの個別収集の要望があったという。市は「国道や道道、市道に面していない住宅については、ごみは公道に面したごみステーションに出してもらっている」と説明。除雪やごみの個別収集については「公道以外は行わないという情報の周知を徹底する」(建設部)と話す。
 これに対し、地元開発業者は「市にとっても定住者が増えるのは税収面で望ましいことだ。市は市道しか除雪しないというが、ある程度定住者が増えた場合は除雪やごみの収集など住民サービスを行うのは当然だ」と反発する。旧・厚田村では私道の一部も除雪をしていたという。
 また、都市計画の区域外のため、建物の耐久性や安全性についての建築確認が不要となっている点についても、市は「安全面で問題がある」としている。
 景観保護の問題に詳しい北大大学院の小林英嗣教授は「無秩序な開発を防ぐ景観法をベースにした条例で(開発を)規制することもできるが、それにはその地域に住む人たちの合意が必要だ」と話している。
(北海道新聞より引用)

2007年7月20日金曜日

「アンビシャス」元非常勤講師ら 札幌で授業再開へ 21日に説明会

 札幌や函館などで六月下旬、予備校・学習塾の「アンビシャス」が突然閉鎖した問題で、札幌校や札幌・大通校の元非常勤講師らは二十一日、独自の授業再開に向け、札幌市中央区北二西七の「かでる2・7」五階研修室で生徒や保護者対象の説明会を初めて開く。
 説明会は、午後五時十五分と同七時半からの二回。アンビシャスの閉鎖で解雇された札幌の非常勤講師三人が、今後の授業再開方針や費用の説明などを行い、保護者らとの意見交換も予定している。教科は数学や小論文、英語、社会科などになる見通し。
 札幌の二校には大学受験を目指す高校生ら約百五十人が在籍していたが、「アンビシャス」を経営するグリーン・フィールド(東京)が六月下旬に経営破たんし、授業が受けられなくなった。
 生徒の中には「アンビシャスの先生に引き続き教えてほしい」という要望もあり、説明会を開く講師の一人は「受験生にとって、夏休みはラストスパートをかける重要な時期。早期に授業を再開したい」と話す。問い合わせは講師の中村さん(電)090・2055・5338へ。

(北海道新聞より引用)

2007年7月16日月曜日

道内空港、38便欠航

台風4号の影響で十五日、道内発着の空の便やJRにも欠航やダイヤの乱れが相次いだ。
 新千歳空港では、中部国際、関西国際、仙台など、主に東海・東北地方の発着便を中心に三十一便が欠航した。
 また、旭川空港で関西国際発着の二便が欠航するなど、旭川、釧路、帯広、女満別で計七便が欠航した。
 JRは、上野-札幌を結ぶ寝台特急計五本が運休。十六日の札幌発上野行きの寝台特急カシオペアも運休を決めている。影響人員は計約六百三十人。
(北海道新聞より引用)

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